2014年03月09日

ペペクリエイション

また高崎に。

前回頼んだブーツのソール張替えが終了したので回収しに行ったのである。
ぶっちゃけると電車代もバカにならんので「着払い」でもいいかなと思ったけれども、

「今度いらっしゃるときはコーヒーをご馳走します!」

電話越しの店主のフレーズにやられ、また狂乱の地グンマーに行くことにした。
ちなみに当方はコーヒーはあまり好きではない。

「カジュアル中華」というまったく意味不明な謳い文句にしている中華料理屋を通り過ぎ、
修理屋に入店すると「ああどうも!!!」という威勢のよい店主の声が迎えてくれた。

カウンター越しに「そこの自販機で好きなもん買ってください」といわれ
狼狽するままに小銭を受け渡された。店主の分も含まれてい、
とどのつまりはまたしてもイニシアチブを奪われる形だった。勝てない。

「私は全部入ってるコーヒーでいいです」という謎の注文を承り、
よくわからないままダイドーブレンドコーヒーを買ってくると「そうですそうです!」といわれたのが
とても印象的だった。とりあえず何か間違いが起きてもイーブンに持って行きたかったので
自分も同じものを買った。もう一度言うが当方はあまりコーヒーが好きではない。
コーヒーはほろ苦いとはよくいったものである。

しばし談笑していると「旧日本軍に興味はありませんか?」と唐突に尋ねられ
「きっかけがあれば」と答えたわけだが、もし私がフィールドで
旧日本軍の格好のままにHK416を携えていたら「なるほどな」と思っていただきたい。
或る人曰く、「硫黄島のときにHK416があったら日本軍は勝っとったよ」という発言があったが、
体現するのも吝かではないといったところであろう。所謂「新日本軍」というやつである。

帰路につき、地元に到着した矢先に考えたのは

(またドラゴンタトゥーの女に会えるかもしれない)

このことであった。

実は前回の高崎小旅行での帰りにも同じく

(ドラゴンタトゥーの女がいたりしてなぁ)

そう思った私が、家とは反対の西口方面に足を向け、
駅前の喫茶店に淡い気持ちを抱いて入店すると本当にいたのである。
またしても独り言をぶつぶつ言い、時折空間をじっと見つめたり、タバコを吸い始めたり
なにか見えないものを掴むように一人手を振り上げているドラゴンタトゥーの女がいた。

これに味をしめた私は、この日も再度思い浮かべつつ入店するとまたいた。
いつの日だったかダメンフィスと一緒に遊んだときに

「今日はいるかもしれんな」

と冗談半分で2人で入店したら本当にいたこともある。
願うと出てくるのだろうか。否、ただたんに土曜日の夕方は高確率でいるようである。

「万が一、襲われることを想定して武器があったほうがいい」とダメンフィスと話しながらの
入店だったのだが、せっかくなのでそのときの対ドラゴンタトゥーの女用武器の内訳を記しておこう。

ダメンフィス/ガラス容器(コーヒー豆保存用)

WJ/おろし金(お好み焼きに入れる山芋用)

ただ単に間際に100円ショップで買い物した結果である。
猿叫とともにダメンフィスが不意打ちをしかけ、その間に私が山芋を擦りおろす手筈だ。
(お好み焼きに山芋をいれるとふんわりさっくりの触感が得られる)

話を戻そう。

夕方は高崎の修理屋さんにしてやられ、夜はドラゴンタトゥーの女にしてやられる。
だが時間軸を昼間に遡ると、新たなニューフェイスが駅のベンチにいたことを書かねばなるまい。
高崎に出立する前に駅の立ち食いそばで食事を済ませるとなにやら奇声をあげている
御仁が駅のベンチに座っていたのである。

二つ折りのガラケーを手になにやらブツブツいっている。ここまではまだよい。
よくみると片方の手は己が股間を弄っているのである。背中にどっと汗が吹き出た。

この御仁を「たぁ坊」と名付けることにする。

たぁ坊とはこの日がファーストコンタクトではない。もう何年も前から地元で見かけている。
以前にも泣きつつ怒りながらのたぁ坊とすれ違ったこともある。
30m離れてもその怒号が聞こえるのだから、たぁ坊の奇声のボリュウムが尋常でないかは
火を見るよりも明らかであろう。そして今日はガラケー片手に股間を弄っているのだから
人間というのはまことに理屈では語れない生き物である。


●小雨坊(電話ボックスブレイカー)
●ドラゴンタトゥーの女(姥捨て山の麗人)
●メーテル(下りホームのリベリオン)
●たぁ坊(愛染ガラケー)
●埼玉プリン(奇跡の人差し指)
●山崎一(新潟の守護者)


一部未紹介の人物も含まれるが、いわゆるこの6人が当地元におけるロイヤルファミリーである。
私の地元が「深刻なゴッサムシティ化」に悩まされているかおわかりいただけるだろうか。

手塚治虫のブッダに「ナラダッタ」という人物がいる。
利益のために罪のない動物の命を奪い、罰として畜生道に落とされたバラモンである。
以後、四足歩行で野生の木の実を喰らう獣のような生活を送ることになるのだが
もしかしたらこれらロイヤルファミリーもそういうものなのかもしれない。

ただ違うのが、小雨坊は自転車を乗り回し、たぁ坊にいたってはガラケーを使うというような
文明の利器と供にあり、ドラゴンタトゥーの女はタバコを吸いながら新聞を携えているという
嗜みを覚えている。これが現代におけるバラモンへの罰の在り方なのかもしれない。








Posted by ダブルジェイ at 01:33│Comments(4)
この記事へのコメント
「ここまではまだよい」って文章を読んだ瞬間
なんか色々わかった気がして、すごく爆笑した。
Posted by 十兵衛軍曹 at 2014年03月09日 08:39
たとえば、
この高崎問題をうまくデイヴィッド・ピース御大に伝えると、情報の化学反応が
発生して何か面白いアウトプットが出てくるかもしれないと思ったりします。
www.amazon.co.jp/dp/4167812134/
Posted by 強力わかもと労働組合 at 2014年03月09日 10:14
奇人ハンターJっぷりが冴えわたっております。
Posted by がせ at 2014年03月11日 00:49
皆さん>

こういったケースは身近に存在していることをゆめゆめ忘れぬことなかれ
Posted by ダブルジェイダブルジェイ at 2014年03月15日 21:01
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