2014年03月03日

ウィケ波J太郎 男の系譜3

正月以来サバゲーになかなか参加できていないのだけれども、
無念!と思うと同時に「過去に参加したゲーム」で印象に残ったことを、
強く思い出したりするものである。

去年参加した貸切ゲームのことだったか、私が喫煙スペースでぼんやりと
煙草を吸っていたら、涼宮某にでてくる長門の格好した御仁と隣り合わせになった。
紫色のヅラを被り、その細身にはかの制服を纏っている。完全再現といいたいところだが
いささか身長が大きい。俗に言うデカ長門(雄)であった。

そのときの私は

(これぞ大名芸!!)

と思わず声をあげずにはいられなかった。うるさい!!

煙草を吸っているときに出くわした妙なコスプレイヤーはコミケのタオパイパイ以来で、
そのときのタオパイパイはラークを吸っていたが、このときの長門が吸っている
タバコの銘柄を見逃してしまったのは今になって強く悔やまれる思いであった。

互いに喫煙者であるから、ゲームが終わるたびに喫煙スペースで出くわし

(それとなく…)

会話がポツポツ展開されるのである。
冬に差し掛かった頃合だったので、スカートは寒かろうと思っていた矢先のこと。


長門「このタイツ、妹のなんすよ。タンス漁ってたら丁度よかったんで」

ウィケ波「最近、寒くなってきたからね」


一見成立してるようでまったく成立していない会話である。
私はこういうことがとても多い。反省しなければならないのだが、反面…

(まぁおもしろいからよい)

と、ついつい土地の人々の暖かき好意に甘えてしまうのである。うるさい!!

長門氏の大名芸に心をよくした私であった。

「いつもはどこで遊んでいるのかね?」とたずねると
「デザートストームが多いっすね」と笑顔で返され、これに瞠目した。
兼ねてから「デザートストームは女装ゲーマーが多い」という情報を耳にしていたからでる。

ウィケ波「彼の地は女装ゲーマーが多いと聞く。君もその一派なのか?」

長門「いやー!自分はピンすよ。たまに他の女装の方々とも出くわしますが」

ウィケ波「ふうむ…」

長門「スカートの丈の短さは俺が勝ってましたけどね」

ウィケ波「そうかそうか。それはよい」

これもまた成立してるようで成立してない流れなのだけれども、
悔い改めるのも野暮なのでまぁよいといったところであろう。
しかしながらスカートの丈云々の話なのに一人称が「俺」という
「とても貴重な発言」を聞きすっかりよい気持ちになった私である。
このときの体験は「御首バナナン女房」という短編に書いた。せっかくなので書き抜いてみようか…


「あい、バナナの皮波でごじゃりまする」

服部小平次に連れられるがまま、祇園町の「福山」に足を運んだ内蔵助であったが
目の前にいる皮波と名乗る黄色の肌襦袢姿の女に思わず瞠目した。

(バナナと名乗ったがしかし…これは一体…)

「先ずは…」

皮波はそういうと、傍らに置いた真黄色の大名陣笠を被り、内蔵助の盃へ酌をした。

(まさにバナナである!)

内蔵助は突然声を上げ、皮波のうなじにかけてもろ手で抱きすくめた。

「あぁ、いやいや…そんな…」

「シュガースポットはどこであるか!!!」

「あぁ!!そんな!!」

そういいながらも、次第に皮波のくちびるはひたと内蔵助のそれへと重ねられる。

余談であるが、後に内蔵助が「俺としたことが…あんなことをするとは」と討ち入り間際に
洩らしたと堀部安兵衛の日記に綴られている。

「痛みかけが美味いと聞く!!シュガースポットはどこであるか!!!」

「あい、ここに」

皮波が指し示した場所に触れた内蔵助の目が針のように光り、
それまでの昂揚がまるで嘘の様に静かになった。

「墨ではないか」

指先にはまだ乾ききぬ墨がこびりついてい、内蔵助はそれをじっと見つめていた。


内蔵助が赤穂浪士を引き連れ、祇園町の「福山」に壮絶な討ち入りを
仕掛けたのは四日後のことであった。


不思議なことに女装ゲーマーをしばらく見ていると、本物の女性よりも
妙に女性っぽいところが見受けられる。
特に椅子に座るときなぞは下着が見えぬよう、手でスカートを押さえつけながら座る。
不自由があってこその自由とはまさにこのことであろう。






Posted by ダブルジェイ at 00:08│Comments(2)
この記事へのコメント
>不思議なことに女装ゲーマーをしばらく見ていると、本物の女性よりも
>妙に女性っぽいところが見受けられる。

イデア的には(そう、あくまでイデア的には)、女性としての純度が高いからでしょうか。
侍を目指して侍以上に侍っぽくなってしまった新撰組みたいな存在とも申せましょう。
Posted by 強力わかもと労働組合 at 2014年03月03日 01:11
強力わかもと労働組合さん>

成り得ぬもののある種の特権だと思うんですが、
時折ブレイクスルーが発生して本質を凌駕することが
しばしば見受けられます。

まさにブレイクスルーってのは言葉通り、こういうことだと思うんですなぁ。
Posted by ダブルジェイダブルジェイ at 2014年03月07日 01:59
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