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Posted by ミリタリーブログ at

2013年10月25日

ミルミルキー

扶桑型超弩級ミリブロガー、WJです。ダメンフィスともども、よろしくお願い致します。

扶桑の挨拶がおもしろすぎてついつい引用してしまいました。
自分で自分のこと「超弩級」っていってんだから扶桑は完全に狂ってるね。

それはさておき…

私の地元はダメンフィス曰く「キチガイの街」と揶揄される始末なんだけども、
残念ながらその感は否めない。

しばらく前のことだが…

終電に乗り地元駅にたどり着くと、中年の男性がなにやら独り言を大声でいいながら
地面に座り込みなにか筆をとっているのが見えた。

「うーん!違うんだよなぁ!!!」

「こうじゃない!うーん!!!!!こうじゃない!!」

なにやら悩みぬきながらペンを持った右腕を紙に向けて振りかざしている姿からして
「あぁ、なにかの絵を描いているのだろうな」とその男の横を通り過ぎる刹那に
ちらりと紙を覗く。ひたすらに黒のマジックで塗りつぶされた画用紙だった。

背中にどっと汗が出たのを今でも覚えている。

今この場で、この男のことを「小雨坊」と名づけることにしよう。

その後も小雨坊とは何度か出くわしている。
ある日、駅の階段を降りている時に、エスカレーターから上がってくる小雨坊とすれ違った。
やはり大声で意味不明な独り言をいいながら次第にせり出してくる姿に
違和感を覚えたのは、傍らに自転車があったからだ。

自転車とともにエスカレーターを上がってくるだけで大分高度な技術なわけだが、
問題はこのあとである。この時間帯ともなると駅のエスカレーターは上りしかない。

「降りるときはどうするのだろう?」と素朴な疑問が沸き、今来た道を戻り
反対口に向かっていく小雨坊の後姿を遠めに見守ることにした。
といっても角を曲がれば小雨坊の姿は必然的に見えなくなる。あとは音を頼りにするしかない。

「どうでる小雨坊?もはや降りるには階段しかないぞ!?」

その刹那…

けたたましい打刻音とともに「おぉおおおおおおぉおおおおお!!!!」という猿叫が響き渡った。
小雨坊はよりによって自転車に跨りそのまま階段を降りたのである。
都度期待を裏切らないエキセントリックな佇まいに「なるほどなぁ」と頷くばかりであった。

何故に乗った?そしてわかっていて何故に驚きの声をあげた?

それを思うのはもはや野暮というものである。

こう書き記したのも、つい先ほど小雨坊と出くわしたからである。

公衆電話BOXを占拠し「おおぉぉおおおわあああああ!!!!」などとガラス戸を
叩きながら猿叫をあげているのをみると「常に磨いておる」と感嘆の声を上げずにはいられない。
雨が降ったのであろう。地面をみると薄すら湿り気を思わせる濡れ跡が当たり一面に広がっている。
小雨坊が叫び狂っているのは何ゆえだろうか。濡れ鼠になるまいと電話ボックスにかけこんだのだろうか。

その意味を知るものはもはやいない。

気付くと、猿叫は鳴りを潜めていた。
小雨坊は電話ボックスの中でゆっくりと煙草を吸い始めていたのである。

もうすぐ11月。時の流れの早さを切に感じる。  


Posted by ダブルジェイ at 01:20Comments(2)